2024年8月20日、DeepForest Technologiesは、Androidスマートフォン・タブレットで利用可能な現地調査アプリ「DF Walker」をリリースしたことを発表した。

DF Walkerの概要と操作画面。

 DF Walkerは、マップ上にオルソ画像やポリゴンファイル等のGISデータを表示可能なスマホ・タブレット用のアプリケーション。スマホ・タブレットのGPSで取得した位置情報を重ねて表示できるため、GISデータの現場での利用や、ドローンデータに現地調査の情報をひもづけることが可能になる。

 ポリゴン描画機能は、画面上で各樹木に対応するポリゴンなどを描画できる。ポリゴンに任意の属性情報を追加し、樹種や樹高、胸高直径等の記録を位置情報付きのファイルとしてDeepForest社のクラウドサーバ上に保存。PCで確認することができる。

DF Walkerの操作画面。GPSで現在地を確認、ポリゴン描写機能、属性情報の編集。

 同社の森林解析ソフトウェア「DF Scanner」と組み合わせて使用すると、より詳細な森林解析が可能。DF Scannerで解析した樹種やサイズ、病虫害の被害状況などの結果を参照しながら現地調査をしたり、現地で記録した樹種情報や胸高直径を教師データとしてAI学習へ利用したりできる。これまで現地調査データとGISデータとのひもづけは困難な作業だったが、DF Walkerを利用することで効率的に森林解析作業が行える。

DF ScannerとDF Walkerの連携イメージ。

 DF Walkerのインストールは無料で、データ連携にはDFアカウントの作成(無料)が必要。各種マップ機能はオフライン環境でも使用できるが、データ連携にはインターネット環境が必要になる。現在はAndroidのみに対応しているが、iOSについても今後開発を予定している。