小田急エージェンシーと小田急箱根は、訪日外国人旅行者向けの案内サービスに関する取り組みとして、2024年8月20日~26日、自走型ロボット「temi(テミ)」による外国語案内サービスの実証実験を箱根ロープウェイ早雲山駅において実施する。

 箱根地域は外国人旅行者の増加が顕著で、外国語に対応できるスタッフの確保が大きな課題となっている。

 小田急エージェンシーは、スマート・ロボットを活用したソリューションの開発・提供を担当。UI設計や画面デザインを制作し、旅行者のニーズ(質問内容等の情報の収集)の把握と機器の管理・運営の課題点の抽出を行う。小田急箱根は、従来の案内業務をロボットに置き換えることによる駅係員の業務軽減と利用客の対応の改善を目的として、自走型ロボットによる外国語案内サービスを実施する。

写真:駅のコンコース
早雲山駅構内(イメージ)
写真:temiの外観。ロボットの上部にディスプレイを備えている。
自走型ロボット「temi(テミ)」(イメージ)

実証実験の概要

 訪日外国人旅行者をはじめとする観光客への案内業務自動化に向け、自走型ロボットを活用した案内環境整備の可能性を検証する。

 観光客の多様なニーズに応えるため、交通案内、営業案内のほか、混雑時や運休時の応対等さまざまな状況に柔軟に対応できるコンテンツパターンと動画、画像、音声等の表現方法を組み合わせて案内し、より快適でスムーズに情報にアクセスできる提供方法を今後検討する。

 小田急エージェンシーは、顧客体験の向上と業務の効率化、人手不足の解消等の課題を解決するため、スマート・ロボット等のデジタル技術を活用したさまざまな用途に対応したソリューションの提供を目指している。

 両社は今回の自走型ロボットの実証により、外国人旅行者に対する案内業務の効率化を実現することで、係員の業務負荷軽減および利用客への対応の強化を期待している。また、ロボットによる案内サービスの有効性を検証することで、さまざまなシーンにおけるロボット導入の可能性を探る。

名称自走型ロボットによる外国人案内サービスの実証実験
期間2024年8月20日(火)~26日(月)
場所早雲山駅1階コンコース
対応言語英語・日本語