茨城県五霞町は、マイナンバーカードを使った災害時避難者の安否確認リスト作成や、未確認者の現地確認にドローンを活用する防災訓練を6月23日に実施する。

 これまで災害時に避難所に避難をする際は、家族情報を用紙に記載してもらうなど避難者が集中して混雑の原因となっていた。この入所手続きの手間を、マイナンバーカードを持ってきてもらうことで省略化する。また、安否確認ができない人の情報は、避難所から災害対策本部へデータで共有。収集したデータはデジタル地図に反映し、現地確認はドローンで行うことで省力化する。

 このシステムの導入により、災害時の避難所入所事務の省力化、本人確認、安否情報の可視化に成功した。

実際に使用するドローン

五霞町避難力強化訓練
実施日時:2024年6月23日(日)
訓練公開:9:00~11:40
実施場所:五霞町役場 災害対策室、五霞町中央公民館

実施内容

1. 避難所入所手続きの簡略化
 従来の避難者カードを記入する手間を省き、マイナンバーカードを活用することで入所に要する時間を短縮する。

2. 安否不明者の確認、可視化
 入所の際に取得したマイナンバー(12桁の数字のみ)と住民基本台帳の情報を突合し、安否確認者の判別を行う。安否確認済の町民と安否不明の町民を電子地図(GIS地図)へ取り込み表示、マーキングして可視化することで、安否の確認・未確認が明確となり、迅速な安否不明者の確認のための行動が可能となる。

3. 捜索活動の効率化(当日は説明のみ)
 2で可視化した情報をもとに、ドローンを使って空から情報収集を行う。現地からの動画ライブ映像をLINEビデオ通話機能により災害対策本部要員等へ情報共有し、安否未確認者の確認を実施する。

ドローン操作の講習を受ける様子(定期的に実施)