九州電力は、APEX JAPANと、水力発電所の導水路トンネル内部を確認できる「水上ドローン」を共同開発し、2024年5月13日から運用を開始した。

 従来、導水路トンネル内の異常箇所確認は、発電を停止し導水路トンネル内の水を抜いたうえで、点検員が数kmの距離を歩きながら目視確認を行っており、発電停止による発電電力量の減少や点検員の負担などに課題があった。

 水上ドローンの活用により点検員の導水路トンネルへの入坑が不要となり、発電を停止せず安全で負担の少ない内部確認が可能となった。

 水上ドローンは、導水路トンネル内を流下中に左右回転しても、本体に搭載した地磁気センサーにより一定方向を向いたまま360度の撮影が可能な制御機能を有している。撮影後は画像編集を行わず迅速に状況を把握することもできる。

 今後、九州電力が管理する水力発電所(136か所)での導入を進めるとともに、今後の活用について検討を進めるとしている。