2024年5月13日、日本気象は、2025年4月13日~10月13日に開催される2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)において、運営参加事業者として協賛することを発表した。未来社会ショーケース事業「スマートモビリティ万博」における空飛ぶクルマの運航などを支援するため、万博会場上空の風速・風向および予測情報の提供を行う。

 同事業では、大阪・関西万博の開催期間を含む2024年3月28日~2025年10月13日(一部期間を除く)に、大阪市此花区夢洲の万博会場付近に気象観測機器ドップラーライダーを設置し、万博会場上空の風況観測を実施する。ドップラーライダーは、リモートセンシング技術を用いた気象観測機器で、レーザー光を大気中に照射することで観測マストでは届かない高高度の風を調査できる。

 リアルタイムの風向・風速をWeb上で可視化するとともに、気象予測システムを構築し、空飛ぶクルマの安全管理などに役立つ、より精度の高い気象情報を配信する。風向・風速や予測情報は、空飛ぶクルマの運航事業者をはじめとする万博参加者が活用することができる。

大阪・関西万博における風況監視システム
ドップラーライダーによる夢洲上空のリアルタイム風向・風速データ
ドップラーライダー

 日本気象は、空飛ぶクルマや物流ドローンの導入に関して、ドップラーライダーなどの観測機器を用いた気象調査や予測情報の提供を行っている。

 大阪では夢洲周辺を含む大阪市内の複数箇所にドップラーライダーを設置し、空飛ぶクルマの商用運航の実現に向けた上空の風況調査や気象予報システムの構築を行っている。

 日本気象はこの協賛を通じ、空飛ぶクルマの導入に必要となる高精度な気象情報を配信するサービスの実現を目指すとしている。