2024年5月9日、イクシスは、床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor」の利用実績が、2024年4月現在で全国の物流施設100棟・累計面積500万m²(東京ドーム107個分相当)を突破したことを発表した。

 大規模物流倉庫等の引き渡し前完成検査におけるコンクリート床面のひび割れ検査には多大な労力がかかり、大規模になるほど多くの人員が必要となる。また従来の目視検査は属人化しており、品質にバラツキがあった。

 Floor Doctorは、コンクリート面のひび割れ検査を誰でも簡単な操作で実施でき、高精度な画像を取得可能。オペレーターが手動でロボットを移動させ、コンクリート床面にあるひび割れの形状と位置情報を取得し、発見したひび割れはAIで画像解析する。その損傷判定により、これまで人が行っていた検査報告書の作成時間を短縮し、工数を約半分に削減する。定期的な点検を実施することで、経年劣化を確認することもできる。2019年のリリース以来改良を続け、現行のサービスでは15分で1グリッド(10m×10m)、1日2,000m²以上の撮影が可能だ。

【システム概要】
AR(拡張現実)を活用し、誰でも簡単に操作可能。
撮影した場所はリアルタイムで可視化でき撮影漏れを防止。
数千~数十万m²のコンクリート全面のAIによるひび割れ検知および図面化が可能。
現場撮影時間は1グリッド(10m×10m)あたり約15分。
損傷マップ、損傷ヒートマップの出力。
DXF重畳図、PDFひび長さ表示、ひび集計表もオプションで対応可能。

床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor」サービス概要(イクシス)