2024年4月23日、ダイモンは、月面ミッション「Project YAOKI 1(PY-1)」において、同社が開発する月面探査車「YAOKI」と、Intuitive Machines社(以下、IM社)の月着陸船「Nova-C」との統合テストに成功したことを発表した。

 YAOKIがペイロードとして搭載されるIM社の次回ミッションIM-2は、2024年10~12月を予定している。

 統合テストでは、IM社のハードウェアおよびソフトウェアインターフェースを通じてYAOKIの制御、データ送受信等を実施。YAOKIのフライトモデルおよびデプロイヤー(YAOKI輸送用のケース)の各種動作確認を行い、予定していた試験項目を問題なくクリアできた。6月頃に最終テストを行い、開発完了後にNova-Cに搭載される予定だ。

統合テストを実施したYAOKIフライトモデル
Nova-Cとダイモンのエンジニアチーム
統合テストの様子

 月面探査車YAOKIの月面ミッションPY-1では、YAOKIを月に輸送し、地球からのリモート操縦による月面走行および画像データの取得を技術実証する。Project YAOKIの技術パートナーによる各種要素技術の実証も含まれている。

 YAOKIを搭載したNova-C(IM-2)は、SpaceX社のFalcon 9によって打ち上げられ、月の南極付近に着陸する予定だ。