中国のPudu Roboticsは、大規模施設向けのAI搭載清掃ロボット「PUDU MT1」を2024年9月10日にグローバル発表した。

 従来、ホームセンターや倉庫、製造工場など広大な施設の清掃は、労働的負担が大きく非効率的なことが多い。PUDU MT1は、大規模施設向けに設計されており、10万平方メートル以上の清掃エリアを効率的に処理し、AI駆動機能を活用して大規模環境特有の課題を解決する。

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 PUDU MT1は、AIにより廃棄物を識別および分類し、データベースを継続的に更新して精度を向上させる。実際のゴミとゴミ以外の物体を区別し、必要な場合にのみ清掃を開始する。広大なエリアを効率的に巡回し、余分な経路を回避してゴミを直接ターゲットにすることで、効果的な清掃を実現する。

 独自レーザー技術のLiDAR SLAMとVSLAMを使用することで、効率的に広範囲をマッピングして清掃。ルートの最適化により、重複する箇所を最小限にしながら漏れなく稼働する。施設内のレイアウト変更にも柔軟に対応し、中断なく清掃を続けることができる。

 35Lのゴミ箱と75cmの清掃経路幅を備え、微細なホコリから飲料ボトルのような大きなゴミまで、あらゆる種類のゴミを回収。高流量負圧排気とフィルターシステムにより回収したホコリや粒子を封じ込め、二次汚染を防止する。

 直感的なタッチスクリーンは、初めてのユーザーでも簡単に操作してカスタマイズが可能。延長式のハンドルで簡単に手動操作でき、エリア間の移動や半屋外の作業も容易に行える。部品の取り外しも可能で、ゴミ箱や消耗品のメンテナンスや交換も簡単だ。

 75cmの狭い通路、2cmまでの障害物、3.5cmまでの隙間を走行可能。バッテリー容量は45Ah、バッテリー寿命は6時間。充電ドックと組み合わせることで24時間365日清掃を行う。

 PUDU MT1をIoTデバイスと統合し、エレベーターやゲート、その他のインフラ設備と連携しながら複数フロアの清掃が可能。アプリやPCインターフェースを介した遠隔監視により、リアルタイム情報、視覚化された清掃レポート、ゴミ箱が満杯になった際の通知などを提供する。