2024年6月27日、バイエル クロップサイエンスとヤマト農磁は、バイエル クロップサイエンスが、XAG社が開発・製造する高性能農業用大型ドローン「P100 Pro」の日本における販売代理店となったことで、同機を軸に協業を開始することを発表した。
自動散布による省力化や散布技術の開発を通じて日本における精密農業を加速させ、これまでバイエル クロップサイエンスが実施してきた全国約20社のビジネスパートナーとの自動航行による精密散布技術の普及活動についても強化を図るとしている。
P100 Proは、液剤50L、粒剤50kgの最大積載量を持つ2種類の散布装置を備え、専用アプリケーションで設定した作業エリア、散布量、飛行ルートなどに基づき完全自動航行を行う。散布装置はワンタッチで切り替え可能。液剤は最大22L/分、粒剤は最大150kg/分の吐出能力を有し、1台でさまざまな作物に対する散布作業に対応する。機体はワンタッチで折り畳みが可能。展開時と比べて約62%小さくできるため、運搬や保管にも便利だ。
農家の高齢化、離農による担い手不足、大規模化が進む中、作業を省力化するソリューション開発が求められている。両社の協業により、バイエル クロップサイエンスが保有する、水稲、畑作、野菜、果樹の豊富な農薬ポートフォリオやテーラーメイドソリューションと、ヤマト農磁の農薬・肥料の散布技術を連携させることで、市場や農家の要望に即したソリューション開発を通し、ドローンを活用した精密農業の加速を目指す。