2024年1月17日、名古屋鉄道は、愛知県から受託した「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』実証実験業務」の一環で、「輸送と点検・巡視を組み合わせたドローン活用」をテーマとした実証実験を実施することを発表した。河川上空の航路でのドローンの多目的利用を検証する。

 実施予定日は、1月31日(荒天の場合は予備日2月1日に順延)。河川上空でのドローンを活用した物流モデルの実現を目指し、愛知県の豊川上空において、小売店から配送拠点に見立てたポイントへドローンによる買い物支援輸送を実施する。また、ドローン飛行中に取得する上空からの映像について、複数のカメラを使用し、他の用途(河川周辺の点検・巡視等)への活用可能性について検証を行う。

 安全かつ高速運用を可能とするドローン専用航路の作成と検証を行うとともに、輸送と点検・巡視を組み合わせたドローンの運用効率化について検証する。

飛行経路

 実施エリアは、愛知県豊川市東上町~新城市野田。配送拠点に見立てたグラウンド2カ所へ米(合計約10kg)をドローンで配送する。

赤線が飛行予定経路

実施体制

委託元愛知県
実施事業者名古屋鉄道
協力事業者等・プロドローン(機体提供および運航等)
・トラジェクトリー(空間情報管理および航路評価)
・ひまわり農業協同組合(運搬物資の提供および実証実験協力)
・国土交通省豊橋河川事務所(実証実験協力)
・東三河ドローン・リバー構想推進協議会(実証実験協力)

使用機体

製品名PD6B-Type3(プロドローン製)
機体サイズ2,169mm×2,387mm
重量約20kg(バッテリー搭載時)
最大積載量約30kg
最大飛行時間最大約28分
最大風圧抵抗12m/s