日本無人航空機免許センター(以下、JULC)は、二等技能証明を取得したJULCの受講者を対象にドローン国家資格取得に関するアンケートを実施し、2024年1月16日にその内容を公開した。

調査概要・結果

調査概要:JULC二等無人航空機操縦士講習受講者を対象とするアンケート
調査期間:2023年2月~2023年12月
調査方法:インターネットによる調査
有効回答数:565名

【JULCを受講したきっかけ】

 25%が会社からの指示や紹介、16%が取引先・知人からの紹介で登録講習機関を選択。

・勤務先からの指示・推薦・紹介:25.5%
・インターネット・新聞など:21.1%
・JULC教習所を知っていた:17.2%
・取引先・知人からの紹介:16.6%

 2022年12月の航空法改正により新設された、ドローンの国家操縦ライセンス制度。回答者の40%以上が勤務先や取引先・知人からの紹介や推薦で登録講習機関を選択していることがわかった。

【技能証明の取得目的】

 約75%が、空撮、測量、点検の業務目的でライセンスを取得。

・空撮業務:32.7%
・測量業務:25.8%
・点検業務:16.1%
・農業:7.6%
・災害・救助:6.4%
・その他:6.4%
・趣味:5.0%

 JULCで二等技能証明を取得した受講者の約90%が、業務に直結したドローン操縦者であることが分かった。

【JULCの講習は分かりやすかったか】

 99%の受講者がJULCの講習を分かりやすかったと評価。

 今回のアンケート調査から、40%以上の受講者が勤務先や取引先・知人からの紹介や推薦で登録講習機関を選択していることが分かった。国土交通省の登録講習機関は現在までに約450校、分校を含めると600校以上が存在する。必要履修科目や単位ごとの最低時間数は定められているが、講習カリキュラムや講習内で使用するテキストは各登録講習機関で作成することになっており、実際に受講しないとカリキュラムやテキストの内容、教官の質などは分からないため、紹介や推薦で講習機関を選択することが主流となっている。