2023年11月20日、エアロネクストは、モンゴルの投資会社Newcom Groupと、11月13日にウランバートルにおいて、モンゴルにおけるドローン物流サービスの事業化に向けた連携について基本合意したことを発表した。

 同連携により、ドローン物流を主軸としたエアロネクスト独自の物流システムSkyHubを活用したドローン物流事業をモンゴルで事業化し、エアロネクストが同事業に必要な技術・サービスを提供することにより、SkyHubの普及と事業拡大を狙う。

 今後はジョイントベンチャー化も視野に入れて検討を進めるとしている。

Newcom Group CEO B.Baatarmunkh氏(左)エアロネクスト代表取締役CEO 田路圭輔氏(右)

 2023年9月、モンゴルにおけるドローンを活用した配送網構築、新スマート物流SkyHubの社会実装の可能性検討に向けて、両社を含むモンゴルや日本の組織・事業者10者は「モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ」を発足。同日、標高1,300mに位置するウランバートルの外気温−15℃という環境の中、医療定期配送網構築を目指し、国立輸血センター、モンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院間の往復約9.5kmのルートでドローンによる血液輸送の実証実験を実施し、成功させた。

 日本では「レベル4(有人地帯における補助者なし目視外飛行)」に該当する第三者上空における自動航行による飛行は世界初(※1)であり、モンゴル国民間航空庁から正式な許可承認を得た輸配送用途の飛行としては、モンゴル初だという。

※1 エアロネクスト実施のインターネット調査による(2023年10月末現在)

国立輸血センターの駐車場を離陸して飛行する物流専用ドローン「AirTruck」
ウランバートル市内を血液を載せて飛行する様子

各社の役割

<Newcom>
本事業の事業化に関する必要な政府機関との協議・調整
本事業をSkyHubの名称のもと運営

<エアロネクスト>
本事業に必要な技術・サービスの提供

<両社の役割>
モンゴルにおける最適な物流システムの開発
モンゴルにおける本事業の事業化計画の策定

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▼ウランバートルで市街地上空飛行、「ドローンによる血液輸送」成功のリアルに迫る
https://drone-journal.impress.co.jp/docs/special/1185648.html