2023年10月31日、スカイピークは、2023年10月24日に「登録講習機関等監査実施団体」(以下、監査実施団体)として国土交通省に認定されたことを発表した。全国で11番目となり、同社では今後、登録講習機関の立ち上げ、教材提供、監査のワンストップ支援が可能となる。

 ドローン操縦者の育成を担う登録講習機関および登録更新講習機関は、国家資格(一等・二等)取得に必要な講習の運用を続けるために、毎事業年度ごとに外部監査を受けることが2022年12月より義務づけられている。

監査について

<監査時期>

 監査は「計画的監査」と「随時監査」の2種類がある。

 計画的監査は年1回、準備期間も含む登録後1年以内に実施される。初回と2年目は実地またはオンライン監査等が可能で、少なくとも3年目には実地監査が必須となる。ISO9001(国際規格:品質マネジメントシステム)取得者は、必要書類提出で書類監査に限定可能だが、3年目の実地監査は必須。

 随時監査は、事故や行政処分、運営トラブル、過去の監査状況、業界環境の変化等を考慮し、必要に応じて実施する。

<監査対象>

 登録講習機関の「本社」と「事務所」で、同住所でもそれぞれ監査が必要。稼働していない登録講習機関も対象となる。

<監査内容>

 監査では、登録講習機関の運営全般を対象に、基本情報から資料管理、講習内容、修了審査までを評価。航空局の承認基準に則った適切な運営が行われているかを判断する。具体的には、講習機関の情報、資料管理状況、管理者や講師の情報確認、講習と修了審査の運営状況等がチェック対象となる。監査を受けていない登録機関には国土交通省から改善命令が出され、従わない場合は登録取り消しや業務停止の処分が下される可能性がある。