2023年5月22日、ダイヤサービスは、同社が管理するドローンスクールDOSA千葉校・愛知校において、無人航空機登録講習機関の講習を6月より開始すると発表した。ドローン運航事業会社である同社のノウハウや知見を取り入れ、同校では国土交通省より指定された科目とは別に、負傷者救護、消火器訓練や、CRM・リスクマネジメントの学科内容を独自追加し、より実践的な内容で講習を実施するとしている。
1. 負傷者救護
2022年12月の改正航空法により、ドローンによる負傷事故発生時の負傷者救護が義務化された。従来よりDOSAでは、民間資格のオプションメニューとして応急手当講習を実施してきたが、航空法に明記されたことを受けて、負傷者救護の学科科目を独自に必須内容として追加した。
2. 消火器訓練
ドローンの多くはリポバッテリーを使用しており、発火の可能性を念頭に置く必要がある。一方で、消火器の使用方法が分からない人もいることから、消火器訓練を必須科目として追加した。
3. CRM・リスクマネジメントの学科内容を大幅追加
ドローンは産業としての発展が期待されていることから、個人パイロット単独での仕事から、今後は企業として取り組むケースが増えていくと考えられる。チームビルディングをはじめとしたCRM(Crew Resource Management)やリスクマネジメントは、ドローンの運航においてますます重要となることから、これらを自社オペレーションに取り入れてきたノウハウにより、受講生に実践的な方法を教授する。
4. 飛行日誌・チェックリスト統合システムを使用したログのデータ管理
同社の飛行日誌・チェックリスト統合システム「FLY SAFE DRONE OPERATION Dashboard(FS-DOD)」を実地講習で使用。フライトにおける一連の流れをチェックリスト化した仕組みのため、受講生はオペレーション手順を体系的に学習し、フライトログも管理できる。