2023年4月10日、ドローンショー(以下、ドローンショー社)は、三井住友海上キャピタルをリード投資家として、新規投資家を引受先とした総額約1億円の資金調達を完了したことを発表した。

 同社は、エンタメ用途に特化した独自のドローン機体開発技術と自動操縦ノウハウを持ち、2020年の創業からこれまで100件以上のショーを実施してきた。

 全国的なイベント需要やリアルプロモーション需要の急回復を背景にドローンショー需要が急増していることを受け、自社開発・運営体制の強化と自社機体の量産を加速させることを目的として資金調達を行った。

 調達した資金は、自社機体のバージョンアップ、および新規プロダクトの開発を加速させるクリエイティブディレクター、エンジニアなどの採用と組織体制の強化に充てる予定だという。

資金調達 概要
調達金額約1億円
調達方法第三者割当増資
割当先三井住友海上キャピタル(リード)
NES
名古屋中小企業投資育成
QRインベストメント
SOLIZE
他事業会社2社

 また同社は、石川県産業創出支援機構(ISICO)が主催する「いしかわアクセラレータープログラム」に参加しており、同県出身の起業家をメンターとして今回の資金調達をはじめ経営全般について伴走支援を受けてきた。こうした地方におけるスタートアップ・エコシステム構築に向けた新たな取り組みにも参加し、成果を上げているという。

 今後はドローンライト技術と音楽・花火・レーザーなどを複合的に組み合わせ、ひとつひとつにストーリー性を持たせた作品作りに取り組むとしている。

2023年3月に担当したウルトラセブン55周年記念ドローンショー(主催:日本イルミネーション協会)