2023年3月1日、交通電業社とエアロジーラボは、ハイブリッド型ドローンの機体製造に関わる製造委託契約を締結したことを発表した。

 エアロジーラボは、既存のバッテリー式ドローンの課題である航続時間・距離の延長に向けて、主な動力源である汎用燃料とバッテリーを組み合わせたハイブリッド型ドローンを開発。プロトタイプから量産型のドローン設計・製作のフェーズへ移行するにあたり、今後の量産・生産体制の構築が課題となっていた。

 交通電業社は鉄道・バスなどの公共交通機関向け製品を長年開発しており、公共交通機関に求められる安全視点に基づく製品製造が可能だ。

 両社は単なる機体製造の受委託という関係性だけではなく、安全な飛行に不可欠な設計においても、交通電業社が公共交通機関向けの製品開発で積み重ねてきた技術ノウハウを取り入れるとしている。

 国内では改正航空法の施行に伴い、長距離・長時間飛行ができるドローンに対するニーズが高まっている。国外では、国土が広く道路整備も途上である地域が数多く存在することに加え、電源設備の整っていない地域も多く、ガソリンを燃料とするドローンに期待が寄せられている。

ハイブリッド型ドローン「AeroRangeQuad」
交通電業社 代表取締役社長 相薗岳生氏(左)と、エアロジーラボ代表取締役 谷紳一氏(右)