2023年2月3日、GMOインターネットグループは、アメリカのスペースパースペクティブ社が提供する気球型宇宙船「Spaceship Neptune」による、成層圏宇宙旅行の貸切フライトに搭乗することを発表した。フライトでは気球型宇宙船1艇を貸し切り、グループ代表の熊谷正寿氏を含めた合計8名で2024年に搭乗する予定だという。

 Spaceship Neptuneは、スペースバルーン、予備降下システム、ネプチューンカプセルで構成されている。再生可能な水素を燃料とするスペースバルーンによって、時速12マイル(約19km)でゆっくり上昇し、高度10万フィート(約30km)に達する。

(スペースパースペクティブ社ホームページより)

 GMOインターネットグループでは、経済産業省・国土交通省主催の「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画するなど、空の移動革命の実現に向けて各種セキュリティ技術の開発・提供を行ってきた。大阪・関西万博でのeVTOL実用化に向けて協議会内で発足した「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」にも参画し、産官学構成員とともにeVTOL活用のコンセプトや運用計画策定等の具現化を図るため検討を進めている。

 グループ全体として空や宇宙空間というビジネスの舞台を体感し、次世代エアモビリティの最先端技術革新につなげるべく、今回のフライトを決断したという。

 同グループは、GMOグローバルサイン・ホールディングスおよび同社の連結企業群であるGMOグローバルサインを中心として、ドローンや空飛ぶクルマの通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供している。

 また、ホワイトハッカーを組織するサイバーセキュリティのプロフェッショナルカンパニーである、GMOサイバーセキュリティbyイエラエでは、「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」を提供し、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行うなど空飛ぶクルマ社会の実現を支援している。

 同グループでは、グループをあげて将来的な空飛ぶクルマの自動飛行・遠隔操縦の社会実装に向け、セキュリティ対策技術のさらなる開発に取り組み、次世代モビリティ産業の成長に貢献していくとしている。