2023年1月19日、JX通信社は、トラジェクトリーが行う災害時の臨時ネットワーク網の構築を目的としたドローン実証実験に、技術協力することを発表した。同実証は浜松市ファンドサポート事業に採択を受け実施するもので、発災初動期(風水害)における状況把握手法の1つとして、同社のAIリスク情報(SNS)収集システム「FASTALERT」を活用する。

 浜松市では、2022年の台風15号により広範囲で浸水被害があり、市道の橋の一部崩落や通行止め、片側交互通行、土砂崩れ、住宅被害などが発生した。迅速かつ適切な現況把握や初動対応の在り方を検証するため、「AIを活用したSNS等からの状況把握技術」「ドローン等のIoT機器の活用による広域把握技術」「正確かつ迅速な現況モデリング技術」のそれぞれを組み合わせた状況把握手法の実効性を検証する。

実証イメージ(赤字はJX通信社の技術)

 FASTALERTは、AIがSNSやNewsDigestから災害や事故、事件などの情報を自動収集し、デマ情報の排除・位置情報の推定を経てリアルタイムでウェブ配信するリスク情報提供サービスである。全国のテレビ局や新聞社に採用されているほか、警察、消防、自治体、一般企業等にも導入されているという。

「FASTALERT」による災害時における情報配信の一例(2022年台風15号時の静岡県浜松市)
実証日時・場所 等
実施日時2023年1月24日(火)10:30~11:30
実施場所・ドローン離発着地点浜名協働センター
スケジュール10:00
現地受付開始
10:30~11:30
1. プロジェクトの説明
2. SNSによる災害時の情報収集
3. 災害時の臨時ネットワーク網の構築
4. ドローン飛行実証・映像配信
5. 取材質問対応、機体展示
参画企業トラジェクトリー、フジヤマ、JX通信社