2023年1月10日、ソニーマーケティングは、業務用ドローン「Airpeak S1」のアクセサリー商品として、バッテリーステーション「LBN-H1」を同日発売することを発表した。​メーカー希望小売価格は38万5000円(税込)。

バッテリーステーション「LBN-H1」。ケースを開けた状態(左)、持ち運びの際のイメージ(右)。

 バッテリーステーション「LBN-H1」は、充電・放電用のスロット8個と保管用のスロット2個を搭載し、計10本のバッテリーパック(LBP-HS1)を収納することができる。収納したバッテリーパックは同時に4個の充電が可能で、急速充電や放電モードなど、ドローンの長時間運用のニーズに対応する機能を搭載している。

<急速充電>
 100%までの充電を行う「FULL(満充電)」と、90%までの急速充電を行う「QUICK(実用充電)」の充電モードを切り替え可能。QUICKではバッテリー残量20%から90%までを約30分で充電する。FULLの場合も、機体同梱のバッテリーチャージャー(LBG-H1)に比べ高速に充電を完了する。また、内蔵ファンによるバッテリー冷却機能により、充電や飛行に適した温度まで下げることができる。

<保管・航空輸送に適した放電モード>
 8スロット同時に放電が可能。航空貨物輸送に適した25%までの放電と、長期間の保管に適した50%までの放電に対応する。

<可搬性に優れたハードケース>
 本体はキャスター付きのハードケースを採用しており、車での移動や現場での取り回しに適している。

<アクセサリー充電機能>
 送信機(RCR-VH1)2台を同時充電する充電ケーブルを内蔵。アクセサリーソケット(3個)を搭載し、市販のシガーソケット用充電器(12V)を使用することができる。また、カメラやタブレット端末など飛行や撮影に必要な機器類の充電にも対応する。

 Airpeak S1は映像制作クリエイターの制作支援を目的に提供を開始したが、測量や点検などの産業オペレーターをはじめとする新たな分野での活用も推進していくという。これまでのソフトウェアアップデートでは、円柱構造物の被写体への接近防止機能や、自動飛行のミッションインポート時における産業用途向けのパラメーターの設定、ズームレンズへの対応などの機能を追加してきた。

 今後、容量の増加により飛行時間を延長する新バッテリーパックや、位置情報の精度を向上させるRTKキットなどの発売を予定している。