2022年11月2日、ドローンスポーツ分野からのドローン業界の発展と普及、操縦技術の向上を目指し、「一般社団法人日本ドローンスポーツ連盟」(以下、JDSF)が設立された。ドローンスポーツの振興により、ドローン産業を支えるドローンオペレーターの創出と育成を目指す。

 主な活動内容は、ドローンスポーツ競技の普及振興と人材の育成、ドローンスポーツ教室等の開催、ドローンスポーツを通じた国際交流。

 ドローンスポーツのひとつであるドローンレースでは、高度な操縦技術が求められる。そのため多くのドローンレーサーが新興市場のプレーヤーとして活躍しており、ドローン産業が拡大するなか、その技術が注目されている。

 JDSFが今後開催を予定するドローンスポーツは、ドローンプレーヤーのプロフェッショナル化やエンターテイメントだけではなく、ドローン操作技術の向上につながる、さまざまな産業での活用を促進する基盤を作ることを目的に、国内の環境整備に貢献するとしている。

 ドローンレースではカメラと画像伝送機器をドローンに搭載し、ゴーグル(ヘッドセット)を装着した操縦者が一人称視点(以下、FPV)で、リアルタイムにドローンからの映像を見ることができる。FPVは操縦者に臨場感をもたらし、時速150kmを超える機体を操縦するスピード感はドローンレースの魅力となっている。このFPVドローンによる飛行体験は、娯楽だけではなく災害救助や事故の場面でも活用が期待される。

 また、2017年には全世界で約50万人がドローンレースのリアルイベントを観戦し、累計8.6億人が放送で視聴しており、次世代のスポーツコンテンツとして注目されている。新市場の開拓や話題性の向上、レース会場としてのスタジアム・アリーナの活用といった新たなスポーツビジネスの創出も期待される。

 JDSFは主任無線従事者制度の運用を団体として総務省から認定を受けており、これらのレースをスポーツマンシップに準拠した規約・運営理念、そして観客に楽しんでもらえるイベントホスピタリティを持って運営できる環境を目指すとしている。

<ドローンレース開催概要>
名称:ドローンゲームズ(仮称)
場所:国内遊園地、アリーナ、スタジアムにて開催予定
日時:近日ウェブサイトにて通知