2022年5月19日、トライワースは静岡県下田沖で大日本帝国海軍の特殊潜航艇「海龍」を発見し、水中ドローンでの撮影に成功したことを発表した。海龍はアメリカとの戦争後期、戦況の悪化もあり、艇首に爆薬を充填し体当り攻撃を前提とした特攻兵器として建造されることになった潜航艇である。

 今回の調査は4月19~21日にかけて実施。ウィンディーネットワークからサイドスキャンソナーの提供を受け音波探査をかけたところ人工物らしきものが見つかり、水中ドローンを潜らせたところ水深36mの海底に海龍を発見した。

 太平洋戦争の最中、昭和18年に入ると米軍のレーダーの機能が著しく向上。南方戦において米軍機の攻撃による日本海軍の潜水船の被害が増え、潜航艇の開発が求められた。
 こうして、中央左右に上下コントロールする水中翼を持った海龍を開発。性能仕様は長さ約17m、幅約1m、重量は19.2t。

 今回発見された海龍は、静岡県の伊豆下田に置かれた横須賀鎮守府 第一特攻隊 第十六嵐部隊に配備された12艇の1隻と考えられるという。

南伊豆 下田 海龍映像(トライワースYouTubeチャンネル)