2022年4月27日、兵庫県、兼松、中央復建コンサルタンツ、パソナグループ、BUZZPORTは、空飛ぶクルマの振興を通じ、地域創生や観光開発を担う人材の育成および地域活性化を目的とした連携・協力に関する協定書を締結したことを発表した。プロジェクトの第一弾として、「HYOGO空飛ぶクルマ研究室」を創設する。

【協定の連携事項】
(1)空飛ぶクルマによる地域創生に関すること
(2)空飛ぶクルマを活用した観光開発に関すること
(3)上記(1)(2)に関する高校生・大学生の研究活動へのメンタリング、協同活動の実施に関すること
(4)空飛ぶクルマの社会実装に向けた受容性向上のための活動に関すること
(5)その他、空飛ぶクルマによる県民サービスの向上、地域の活性化に関すること


 HYOGO空飛ぶクルマ研究室は、空飛ぶクルマを利用者視点から捉え、次代を担う若者とSDGs思考で未来の空を構想する未来系シンクタンクを目指す。研究室からの提案を広く発信することで社会受容性の向上を図るとともに、研究室に関わった若者を空飛ぶクルマ産業の担い手として兵庫から輩出することを狙いとする。

取り組み内容

1. バーチャルラボ運営
 HYOGO空飛ぶクルマ研究室の関係者と空飛ぶクルマのステークホルダー間のコミュニケーション、そこに集まる情報や議論される知識・アイデアの共有等の機能をもつ仮想空間を構築し、兵庫県における空飛ぶクルマの社会実装を後押しするバーチャルラボを運営する。

2. 大学生選抜「空飛ぶクルマゼミ」
 兵庫県在住・在学かつ観光、地方創生に興味のある大学生の中から、空飛ぶクルマの活用に興味のある者を選抜し、インカレゼミ形式で、空飛ぶクルマに関連する基礎的な知識を習得する。同時に、具体的なプロジェクトのインターンシップ、観光や地方創生の観点から空飛ぶクルマの社会実装に関わる調査・研究を実施する。

3. 観光甲子園内「空飛ぶクルマ部門」
 全国の高等学校をネットワークでつなぎ開催する兵庫発の観光コンテスト「観光甲子園」内に「空飛ぶクルマ部門」を新設。若者の視点で各地の社会課題解決や観光活性化の事業構想アイデアを競う。予選、準決勝のプロセスを経て2023年2月に決勝大会を開催し、グランプリ、準グランプリチームを決定する。