2022年3月22日、名古屋鉄道は、2022年4月より高架橋や橋りょうなどの鉄道構造物の定期点検業務において、ドローンの活用を開始することを発表した。
 鉄道構造物の点検時に同社係員がドローンを操縦して、高所などの目視が困難な箇所を撮影した画像や動画をリアルタイムで閲覧し、構造物に異常がないかを確認する。

 ドローンを操縦する同社係員は、同社が運営する「名鉄ドローンアカデミー」にて必要な知識や操縦スキルを習得しており、自社運営のドローンスクールによる操縦士の育成から実際の運用までワンストップの体制を構築する。

常滑線ふそう陸橋を点検する様子(名古屋市熱田区)

 高架橋や橋りょうなどの鉄道構造物は、2年に1回の定期点検(通常全般検査)を実施している。点検方法は係員の目視が基本だが、高所などを点検する際は足場や高所作業車の準備などに時間を要するほか、係員の安全対策も必要となる。これら作業の一部をドローンによる撮影画像の確認に置き換えることで、点検作業の時間短縮や係員の安全確保につなげるとしている。