2022年3月1日、神戸市水道局とNTTビジネスソリューションズは、水管橋の「ドローンによる撮影、AIを活用した画像解析」に関する点検業務DXのトライアルを共同実施することを発表した。

 神戸市水道局の橋梁添架設備の点検業務では主に目視により確認を行っているが、それでは確認が難しい部分もあるため、ドローンなどによる点検強化を行っている。また、点検者の技術などに依存しない点検業務の標準化を目指してDX化を進めている。

 このトライアルでは、神戸市内の水管橋等の橋梁添架設備のうち、2橋梁についてドローンにより撮影した画像・動画を用いて設備点検を実施し、その有用性について確認する。
 また、取得した画像・動画をもとにしたサビ等の変状の確認と、従来の目視点検を比較した場合の精度や業務効率化の比較検証を行う。橋梁に添架している通信管路向けに用いられているAIを使用し、AIにより判定された結果の解析(AI解析の良し悪しの判断等)、AIの水道設備に対する適応範囲の見極めもあわせて実施する。

検証イメージ

 対象となる橋梁は「御影大橋」と「常本橋」。御影大橋(約32m)は、道路橋の下部に添架されており、管体上部の目視が困難な箇所がある。常本橋(約84m)は、道路橋横に添架されており、橋梁からの目視が困難な箇所ある。

 神戸市水道局がフィールドの提供と有用性の検証を行い、NTTビジネスソリューションズがドローンによる橋梁添架設備点検・AIを活用した画像解析を実施する。実施期間は、2022年3月1日から31日までを予定している。