日本化薬、ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE」販売開始

　2022年2月15日、日本化薬は、産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE」の販売開始を発表した。

　日本化薬では、エアバッグ用インフレータやシートベルト用ガス発生装置等の自動車用安全部品の開発・製造・販売を手掛けており、その火工品技術を応用して同製品を開発。ドローンの落下を検知し、火工品を遠隔的に作動させることにより瞬時にパラシュートを展開し、安全にドローンを降下させる。

PARASAFE PS CA12-01

パラシュートを展開した様子

　PARASAFEは異常時に素早く作動し、独自の火薬技術による機構で効率的にパラシュートを展開する。予期せず起動することがないよう、安全ピンで通電回路を遮断している。

　パラシュート不使用時は、使用時と比べて6倍以上の速度が発生することを実証実験にて確認している（機体重量9kg、投下高度35m）。

　現在、15kg、50kg、150kgのドローンに適用する製品を開発中だという。

【想定利用シーン】
・ 空撮：万が一の際に、被写体やドローン本体を保護
・ 物流：万が一の際に、ドローンに搭載した荷主の荷物を保護
・ 点検：万が一の際に、点検対象物近辺の道路や施設への落下衝撃を軽減することで二次災害を軽減
・ 測量：万が一の際に、ドローンに搭載した高額なレーザー機器等を保護

安全ピン

【製品仕様】