FLIGHTSは、2022年2月15日より、LiDAR搭載ドローンによる測量向け「地形追従飛行計画webアプリ」の無料トライアルユーザーの募集を開始する。

 同アプリにより、地形の凹凸に沿った“地形追従”の飛行計画が簡単に作成可能となる。トライアル期間は3月末日まで、申し込みは3月25日まで。

 ドローンによるLiDAR測量は、地表に対して常に一定の距離を保って飛行しデータを取得することで、高い精度を実現する。そのためには地形の凹凸に沿った立体的な「地形追従飛行計画」が必要となるが、この作成には通常1~2時間ほどかかり、ツールの使い分けなどの手間も要する。
 こうした課題を解決するため同社は、飛行計画の作成が簡単に行えるよう同アプリを開発。この業務におけるITによるドローン運用の平準化の実現を目指したという。

 今回のトライアルは、現場のニーズに応えた機能の開発を行うため、現場においてLiDAR搭載ドローンによる測量を行うユーザーからフィードバックを得ることが目的。また、今回のアプリだけでなく今後計画する新たな機能開発等にも活用するとしている。

地形追従飛行計画webアプリ

 飛行する範囲と高度などを設定すると、アプリが自動で計算して地形に沿った飛行計画を作成する。飛行計画はKMLデータなので、そのまま操縦アプリにインポートが可能。直感的で簡単な操作で、地形追従飛行計画の作成が最短10分で完了する。インストールなどは不要で、ウェブブラウザで使用できる。

【対応機材】

ドローンDJI Matrice 300 RTK
センサーGreenValley International社製
・LiAirV70N(重複スキャン/非重複スキャン トリプルリターン)
・LiAirV40N
・LiAir50N
NextCore社製
・RN50
・RN100

※対応機材は今後追加予定。写真測量も今後対応予定。

 今後同社は、以下の機能やサービスの開発を計画している。

Waypoint飛行による地形追従プランの作成
飛行前後の八の字飛行(キャリブレーション飛行)の追加
アノテーション機能(対空標識の設置場所記載等)の追加
i-Construction/公共測量の成果物作成を容易にするサービス
対応機材・センサーの追加

 このほか、トライアルユーザーのフィードバックをもとに機能の改善や追加を行う予定だ。

 FLIGHTSは、2016年から測量、点検、農業、空撮など幅広い分野でドローンを運用している。LiDARの運用も扱っており、FLIGHTSのアプリは、こうした現場経験から得た「LiDAR」「ドローン」「運用」の3つによる独自のノウハウによるものだという。
 今後のアプリ開発では、ドローンやLiDARの運用を総合的にサポートするサービスを目指すとしている。

▼地形追従飛行計画アプリ
https://flights-construction.com/app/