11月1日、FLIGHTSと大日本コンサルタントは、DJI JAPANの技術協力のもと開発を進めてきた橋梁点検ソリューションが、10月29日更新の「点検支援技術性能カタログ」に「Matrice 300 RTK-i」として登録されたことを発表した。

 Matrice 300 RTK-i は、DJI製の産業用ドローン「Matrice 300 RTK」に 同社のフルサイズセンサカメラ「DJI Zenmuse P1」の搭載を条件として、FLIGHTSと大日本コンサルタントが確立した橋梁点検において必要な画像を取得するための運用方法などを付加し、点検支援技術性能カタログに掲載されるソリューションとして提供するもの。

 産業用に開発されたMatrice 300 RTKと、航空測量用に設計されたカメラDJI Zenmuse P1は高い性能を有しており、橋梁点検に対しても適切な運用を行うことで、その性能を発揮する。一方、点検支援技術性能カタログは、点検に活用可能な技術について実証試験時など特定の条件に対する性能値等をとりまとめたものであるため、さまざまな条件下にある実際の点検現場での運用の適切性の確保が課題となる。

 Matrice 300 RTK-iは、これらの課題を解決するための飛行方法、画像取得方法などを確立し、機体およびカメラに付加したソリューションとして橋梁点検での活用を目指している。今後は、橋梁点検の現場で誰もが安全かつ容易にドローンを運用し、確実に所要の品質の画像が取得できるように両社で対応を進める。また、ドローンを利用した点検技術のインフラ点検全般への展開も検討するとしている。