2022年1月13日、エアロセンスは同社が開発するドローン写真測量ソリューション「エアロボ測量2.0」が、日本製鉄の東日本製鉄所君津地区において、正式に採用されたことを発表した。これにより、構内作業員が行う原料ヤード棚卸作業の効率化を図る。

東日本製鉄所君津地区(出所:地理院地図)

 製鉄所には長さ数kmの広大な原料ヤードがあり、さまざまな製鉄原料が野積みで保管されている。その棚卸には多くの要員をかけて地上測量を実施しており、効率性に課題があった。

 エアロセンスは、自動飛行する国産ドローン「エアロボ」、GNSS機能を搭載した対空標識「エアロボマーカー」、高速に自動で測量計算を行う「エアロボクラウド」を組み合わせたドローン写真測量ソリューション「エアロボ測量2.0」を用いた棚卸作業について、日本製鉄東日本製鉄所君津地区と2019年度より現場検証を重ねてきたという。

 同ソリューションの導入により業務の効率化が見込まれる。また、山の三次元形状を元に原材料の量の計算をするため測量の精度の向上も期待される。

 同社は今後もドローン、AI、クラウドを進化させ、それらを組み合わせて現場作業を自動化し、作業の安全性と効率性の向上を目指すとしている。