2021年12月13日、マンション大規模修繕工事を主な事業とするセラフ榎本は、2022年春より「外壁劣化検出AIシステム」を導入することを発表した。

 同社では2019年からドローン外壁調査診断にも注力しており、現在は専用ソフトを使用して人の目で外壁の劣化状況を解析しているが、同システムの導入により、さらに最先端なドローン外壁調査診断を目指すとしている。

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 従来の建物外壁調査方法である足場やゴンドラの設置、ロープ調査等は、仮設物設置に掛かるコストや人件費、調査期間中の居住者への負担等の課題があった。ドローン外壁調査サービスは仮設費を必要とせず、調査期間が基本として1日で完了する等の利点がある一方で、膨大な撮影データの解析に時間が掛かることや見落しリスク、解析者によるばらつき等が課題となる。AI解析システムを導入することで、解析人工の削減によるコスト削減や解析の迅速化等を実現する。同社は100件以上のドローン調査で得た画像データにより、多様な建物外壁に対するAI解析技術開発を可能とした。

開発中のマンション外壁の劣化検出AI