2021年12月9日、次世代航空モビリティなどのプロダクトデザインを手掛けるTakumi YAMAMOTOは、ACSLと協業し、ドローンの社会実装に向けたトータルデザインのプロジェクトを開始することを発表した。

 日本政府は、ドローンの無人地帯における目視外飛行(レベル3)の規制緩和を2018年に実施し、2022年度には有人地帯における目視外飛行(レベル4)の規制が緩和される見通しである。ドローンの飛行技術はこの5年間で飛躍的に進化している。

 1769年に誕生した自動車は成長の過程において、機能性だけでなく美しいフォルムやカラーリングなどデザイン性の追求が進んだことで、社会に馴染む車のデザインが実装されてきた。

 今後ドローン技術が社会に浸透しインフラの一部となるには、社会受容性を高めることが重要な課題となる。自動車がたどってきたように、技術開発・デザイン・ブランド・パブリックパーセプション形成を行うことで社会の一部に浸透していくことが期待される。

 Takumi YAMAMOTOは、カーデザイナーやプロダクトデザインコンサルタントとしての知見を生かし、100年後、200年後のドローン産業の姿を見据え、デザインの力でドローンのスムーズな社会実装に貢献するとしている。

 今後の取り組みとして、ドローンのデザインを含め社会に発信していくメッセージ全体を考慮したブランディングに両者で取り組むとしている。