2021年11月12日、テラドローンの海外グループ会社であるユニフライ(本社:ベルギー)は、ブルガリア航空管制局 Bulgarian Air Traffic Services Authority(BULATSA)のドローン運航管理システム「U-スペース」の開発に協力することを発表した。

 同開発案件は、航空交通管理サービスプロバイダーのFrequentis(本社:オーストリア)との提携で可能となったもの。Frequentisが約100万ユーロで受注し、ユニフライは技術サポートとして共同で開発を進める。2023年1月から施行される欧州規則に則り欧州各国で進められている、ドローンの安全な運用サポートが目的で、U-スペースが完成することにより目視外のドローン飛行が可能となる。

 ユニフライはFrequentisとともに、ブルガリア国内におけるドローン市場の成長を中長期的にサポートするとしている。

 ユニフライはドイツ、カナダ、スペイン等、欧米諸国のドローン運航管理システム(UTM)の開発・受注実績を持ち、各国のドローンの商用化や市場拡大を目的としたプロジェクトに参画してきた。

 2023年に向けて、欧州ではドローン運航管理システムの入札案件の増加が予想される。同システム開発への協力は、その開発に関わるコンサルティングのほか、保守・メンテナンス、ドローン飛行計画の管理など中長期にわたる継続的な収入が見込める案件である。ユニフライは欧州域内での実績を重ねて、ドローン市場のデファクトスタンダードを目指す方針だ。

 テラドローンは、2021年より空飛ぶクルマ領域へ本格的に参入。2022年に予定されている日本国内のドローン規制緩和に向けて、ユニフライの実績と知見を活かしながら安全で効率的な飛行を実現する運航管理を検証し、低空域のインフラにおける課題解決を推進するとしている。