2021年9月21日、ハイボットは、小型走行ロボットによるボイラ水管の点検サービスの提供を開始したことを発表した。

 ハイボットは、秋田県横手市の熱回収施設において、新開発の小型走行ロボットによる商用検査を実施。よこてEサービスが維持管理運営する「クリーンプラザよこて」は、国内最高水準の発電性能を有している。その発電性能を維持するには、腐食摩耗等の影響を踏まえ、ボイラ水管の厚さの経年変化を正確に把握することが重要となる。

 従来から行われている、ボイラ水管の厚さを内側から測定する水浸超音波測定方式では、小型のセンサを小口径のボイラ水管の内側に挿入する前に、ボイラ水管の一部を切断するなどの準備作業が発生するという課題があった。
 今回商用化された小型走行ロボットは、コンパクトな装置を活かすことで、水浸超音波測定方式に関する準備作業を大幅に削減し、ボイラ水管の厚さを測る高精度自動連続測定検査を実施可能だという。

 商用検査では、クリーンプラザよこて の固形廃棄物処理施設内において、小型走行ロボットで検査を行った全てのボイラ水管の厚さを、従来の方法と比較してより精密に把握することができた。

 小型走行ロボットは荏原環境プラントと共同で開発しており、今回の商用検査の成功を受けて両社は、荏原環境プラントが運営する国内施設に向けて、今年度 順次このロボットを導入していく予定である。

配管点検ロボットの稼働状況