2021年9月1日、スペースワンは、水中ドローンのベンチャー企業CHASING社より、日本国内でのマーケティング活動が評価され「グローバル・マーケティングアワード」でゴールドメダルを受賞したと発表した。

 中国の深センに本社を置くCHASING社は、2016年4月に設立された水中ドローンメーカーである。コロナ禍の中、売り上げを3倍に伸ばし、先日、中国江西省に建設面積 約1万6,000平方メートルの水中ロボット産業基地を設立した。CHASING社とスペースワンは、2018年4月に正規パートナーを締結しており、製品のプロモーションや販売などの活動が評価され、今回の受賞に至った。

 グローバルマーケティングアワードは「広報プロモーション」「月間販売数」「マーケティングリサーチ」の3つで評価され、ゴールドメダルはスペースワンの他、イタリア、ロシア、スウェーデン、日本のもう1社が獲得した。シルバーメダルは11社が受賞している。

 スペースワンの主力商品「CHASING M2」「CHASING M2 PRO」は、8つのスラスター搭載により全方向・360度移動が可能という特徴をもつ。バッテリーは交換式を採用し、予備バッテリーを用いることで作業を中断せず運用できる。4K対応カメラとEIS搭載で安定した高画質な撮影を実現し、2000ルーメンのLED 2基により暗所の撮影にも対応する。機体とコントローラーを有線接続することで遅延なくリアルタイムで映像を確認できる。運用環境に応じたオプション品を搭載することで、個人利用から産業用途まで、幅広い活用が可能だ。

CHASING M2 PRO(左)と、CHASING M2(右)

 水中ドローン市場は世界的に成長傾向にあり、日本国内でも同様に大きく成長していくことが予想される。その理由の一つとして、日本が海洋国家で潜在的な水中事業のニーズが多いことが挙げられる。水中ドローンは、これまでの海中撮影等の個人での利用から、土木建築やインフラ設備点検、水難救助や水産業への参入が広がり、さまざまな用途への導入が見込まれている。

 スペースワンは、CHASING製品を活用した養殖場やダム、消防本部と連携した実験・訓練など全国各地での実績があり、今回の受賞に感謝して、さらなる安心安全な未来を目指し社会貢献に努めていく、としている。