2021年5月11日、ドローン・ジャパンとJapan Dronesは、グローバル展開を視野に入れながらArduPilotを活用する事業者の開発・実証を支援する合弁会社「アルデュエックス・ジャパン株式会社」を同日設立すると発表した。
昨今、搬送や点検、監視、調査などの業務で、ドローン、ローバー(地上走行)、ボート、サブマリンなどオープンソースを採用した自律制御移動型ロボットの需要が高まっている。この技術の中核となるのがドローンのオープンソースソフトウェアArduPilotである。
ドローン・ジャパンはJapan Dronesとの協働事業として、2016年5月よりドローンエンジニア人財育成事業「ドローンエンジニア養成塾」を運営し、5年間で350名のArduPilotエンジニアを養成してきた。
アルデュエックス・ジャパンは、ArduPilotを採用する機体製造事業者やサービサー、利用事業者向けに、Japan Dronesの代表取締役社長でArduPilotのリードエンジニアでもあるランディ・マッケイ氏とドローン・ジャパンが中心となり、養成塾で技術を習得したエンジニアと共に、自律制御ロボットの開発・実証支援を行う。
アルデュエックス・ジャパン事業内容
1. 各環境に応じた機体制御の開発実証支援
空・陸・水上・水中、および屋外・室内の環境に応じた自律制御移動型ロボット各々の課題に対して、機体制御の開発・実証支援を行う。
主な開発支援技術
・ 自己位置推定
・ 衝突回避
・ 非GPS環境での制御
・ 陸上走行・水上航行の安定的なナビゲーション
・ 機体セキュリティ対策
・ 冗長化対策
2. 機体安定化のための機体チューニング支援
各機体の挙動安定のための各種パラメータの設定およびチューニング支援を行う。
ドローン・ジャパンのArduPilot事業
1. 研修・企画コンサルティング
2. モバイルネットワーク(SIM)活用関連の開発支援
3. 機体管理関連の開発支援
4. ログ解析
アルデュエックス・ジャパンとドローン・ジャパンのArduPilot事業により、ArduPilotを採用する機体製造事業者・サービサー・利用事業者への開発支援を行い、ドローン業界のイノベーション創出を図る。
▼アルデュエックス・ジャパン株式会社
https://www.ardux.jp