2021年4月14日、DroneFutureAviationは、自律移動型(自動運転)配送ロボット「YAPE」が、スウェーデンのオンラインフード注文配達事業者「Foodora」と、ストックホルムの公道で自動配送テストを開始したことを発表した。YAPEのラストワンマイル向け技術を活用し、物流配達の課題解決や新型コロナ感染症対策を実践する。

 YAPEは、5Gで接続された配送ロボットを試験的に導入するため、Foodoraのほか、通信事業者「Tele2」とも提携を行った。5Gパートナーと組んだことで低遅延かつリアルタイム通信が可能となり、最適な配送ルート選択や、リアルタイムに周囲の状況を認識しコミュニケーションを実現するIoT接続ができる。YAPEにはカメラ複数台が搭載されており、5Gを介してシステムとリアルタイムにデータ通信を行える。

 ストックホルムのStureplan周辺で配達テストを実施しており、foodoraは、主力のレストランでのテイクアウト料理の他に、本や美容製品なども配達している。YAPEのスペックは走行スピード6km、バッテリーは8時間(充電は4時間)、20kgまで商品を運ぶことができる。

 テストは現在も進行中で、ロボットが歩行者や他車両にリスクをもたらさないことや、ロボットの自動配送システムとその接続が信頼できることをスウェーデン運輸局に対し証明しているところだ。foodoraは協力会社と共にこの計画を春も継続する予定である。

運営走行紹介動画

foodora チーフロジスティクスオフィサー JohnDenbratt氏のコメント

 5GとIoT対応の次世代宅配サービスを共同で立ち上げることは、スウェーデンをより良い方向に変える大きな重要なステップです。私たちは、新しいテクノロジーを迅速に採用し、テクノロジーがもたらす可能性を理解しています。Tele2とIoTの両方が、その挑戦者の精神を示していると思います。これにより、安定性、高速応答、高速化など、消費者と企業の両方にとって5GとIoTの具体的なメリットを示す機会が得られ、Dooraを使用することで、現在と将来の両方で5GとIoTで何ができるかを実際に示しています。