2021年4月6日、センシンロボティクスは、飛行中のドローンのカメラ映像をブラウザ上でリアルタイム表示する遠隔監視コンポーネント「FLIGHT CORE Monitor」の提供を開始したことを発表した。自社の自動化運用プラットフォーム「SENSYN FLIGHT CORE」向けに開発したもので、特許技術を用いた運用環境により、作業状況の把握や遠隔での共同点検、災害時の迅速な対応などに活用することができる。機体、ソフトウェア、運用サポートなどをセットにしたサービスとして、サブスクリプション型で提供を行う。

FLIGHT CORE Monitorの特徴

1. リアルタイムな映像表示
 リアルタイムな現場映像とともに、地図上の自機位置や飛行予定ルート、電波状況やバッテリー残量などの状態監視を、遠隔・複数の拠点で行うことができる。複数機の映像と飛行状況を同じブラウザ上に表示することで、災害発生時の情報収集など現場の状況を同時確認することも可能。

2. URL共有機能
 緊急時にシステムにログインするなどの手間がなく、SENSYN FLIGHT COREのアカウントを持たない外部関係者とも情報共有を行える。

3. マルチデバイス対応
 ドローン以外のデバイスとも接続が可能。ネットワークカメラ等と組み合わせることで、補助者なしの目視外飛行にも対応している。ドローン、その他ロボット、監視カメラ、ウェアラブルカメラなどの映像が遠隔監視できるようになる予定(ドローンとSENSYN Drone Hubに対応、その他デバイスは今後対応予定)。

4. SENSYN FLIGHT COREからアクセス可能
 SENSYN FLIGHT COREに統合することで、同じブラウザから作業計画や作業実行、作業確認を行える。

主な活用シーン

点検担当者が現地に行かず、遠隔から目視点検、作業確認が実施できるため、感染症対策などのワークスタイルの変更にも対応可能。
ドローン基地(SENSYN Drone Hub)でのドローン遠隔無人(補助者なし)運用。地上固定カメラ、ドローンカメラが同じ画面に表示され遠隔でドローンを監視、必要に応じてドローンに対する遠隔操作を行う。
災害など緊急事態が発生した際に複数ドローンで現状を確認し、多拠点で現場状況を共有しながら対策を行う。