2021年3月16日、FullDepthは、2021年3月までにDRONE FUNDおよびつくばエクシードファンドを引受先とした第三者割当増資を行ったことを発表した。今回の資金調達により、自社開発の産業用水中ドローン「DiveUnit 300」の増産、開発体制の強化およびパートナーシップの拡大等を行う。

 筑波大学発のスタートアップであるFullDepthは、2014年6月に創業。水中での調査点検業務を行える独自の産業用水中ドローン(ROV)を開発・製造している。2019年10月より販売を開始し、水中インフラ点検、環境アセスメント、水産関連設備の点検、深海の研究・調査等に活用されている。

<サービス提供実績>
・水中土木:建設コンサルタント会社、海洋土木建設工事会社、潜水工事会社
・漁業関係:水中の漁礁、定置網、養殖いけす等、水産関連のアセット点検
・研究機関:水産試験場、海底資源等を研究している研究機関
・エンタメ:水族館

産業用水中ドローン「DiveUnit 300」

DiveUnit 300

<主な特徴>
1. 7基の推進器を搭載し、深海300mまで調査可能。
2. 本体と船上の通信を行う3.7mmの超極細光ケーブルは、潮流の抵抗を低減し、水中での機動力と安定性を実現。約140kgまでの加重に耐える。
3. 本体重量は約28kg。手軽に持ち運びでき、宅配サービスでの送付も可能。
4. 濁りや浮遊物で水中の視界が悪い状況でも調査対象を把握することができる「マルチナロービームソナー」や、水中ドローンの自己位置を把握できる「USBL音響測位装置」等をオプションで提供。
5. バッテリー満充電時で4時間稼働。

離れた場所でも映像を共有できるクラウドサービス「FullDepth Bridge」