グリッドスカイウェイは、2020年11月24日から26日、地表150m以上におけるドローン自動飛行(レベル3)の実証試験を実施し、その様子を動画で公開した。

地表150m以上におけるドローン自動飛行(レベル3)の実証試験

 グリッドスカイウェイは、今回、広島県内において送電線の巡視を目的とした実証試験を実施。監視・制御は、600km離れた東京から行った。システムから飛行開始を指示し、事前登録した飛行計画に基づき自動飛行を開始。ドローンは送電線上空を飛行し、飛行経路終端で旋回を行った。
 本飛行は、政府の「空の産業革命に向けたロードマップ」(※1)に定められた飛行レベル3(※2)にあたり、地表150m以上の空域を含むものとしては国内初だという。

 同組合は、遠隔監視・制御(広島~東京間)による空域・機体管理等を通じ、山間部におけるドローンの安全な飛行を行い、送電線の巡視点検の効率化を目指していくとしている。

※1 空の産業革命に向けたロードマップ 2020(2020年7月17日、小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会)

※2 飛行レベルとは「空の産業革命に向けたロードマップ」により定められたもので、レベル1:目視内での操縦飛行、レベル2:目視内での自動・自律飛行、レベル3:無人地帯(第三者が立ち入る可能性の低い場所 [山、海水域、河川・湖沼、森林等]での目視外飛行(補助者の配置なし)、レベル4:有人地帯(第三者上空)での目視外飛行(補助者の配置なし)の4段階がある。