アスラテックは、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が2020年12月1日から高輪ゲートウェイ駅で実施する非接触・非対面ロボットの実証実験に、日立システムズと共同で自律走行型配送ロボット「RICE(ライス)」を提供することを、2020年11月26日発表した。

「RICE」外観

 2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅では、JR東日本により最新の駅サービス設備の導入や実証実験が進められている。今回、より安全な駅環境づくり、および2024年度のまちびらきを予定している品川開発プロジェクト(第I期)における導入を目指し、「非接触」や「非対面」などをテーマにして、新しい生活様式に則したサービスの提供に関するロボットの実証実験が行われる。

 この実証実験でRICEは、JR東日本のまちづくり共創パートナーを対象とした高輪ゲートウェイ駅構内施設「Partner Base Takanawa Gateway Station」(通常非公開)において、軽食や飲み物、小荷物を非接触で利用者に届け、ロボットとエレベーターの自動連携の実現性などを検証する。将来的にはオフィスや商業施設での実用化を目指していくという。

 またRICEは、12月5~6日に実施されるロボットのデモンストレーションにも参加予定で、当日は同機を使った商品受け取りの様子を見ることができる。

▼高輪ゲートウェイ駅における非接触・非対面等をテーマとしたロボットの実証実験について(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201126_ho01.pdf

「RICE」について

 香港のRice Roboticsが開発した自律走行型搬送ロボットで、日本ではアスラテックが代理店を務めている。周囲の状況に応じて自動で速度を変更することができ、人や障害物を感知すると自動で停止・回避を行う。アプリのカスタマイズやシステムとの連携が可能で、例えばエレベーターと連携することでフロアを移動して配送を行うこともできる。親しみやすいデザインや、タッチパネルによる直感的な操作性など、信頼感や安心感に配慮したフレンドリーなロボットとなっている。

参考動画:Meet Rice - The friendly robot made for good delivery(Rice Robotics)

「品川開発プロジェクト(第I期)」について

 JR東日本が高輪ゲートウェイ駅周辺で推進する、まちづくりプロジェクト。2024年度のまちびらきを予定している。

▼品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180923.pdf