2020年8月24日、アトラックラボは、無人搬送車のベースとなるローバー型ロボット「AT-CARTベーシック」を発売することを発表した。

 AT-CARTシリーズは、ブラシレスインホイールモーターを2基搭載、ペイロード80kg以上のローバー型ロボットシャーシである。重量は片手で持てる10kgで、可搬性、安全性にも優れている。

 物品搬送車、警備ロボット、除草材散布、消毒ロボットなど、ローバー型ロボットのニーズが高まっており、それらロボット開発を容易にするプラットフォームとして活用できる。

AT-CART

 AT-CARTベーシックは、ブラシレスモーター、タイヤ、ブラシレスモータードライバーと、ラジコンプロポ、コンピューターなどに接続するCARTインターフェースのセット。スキッドモード(左右の車輪を個別に回転させ、その場で転回できる)の操縦系で、小回りの効くデザインになっている。シャーシはミスミの30mm角フレームで、上部に様々な機器を組み込むのに便利な構造である。

製品概要

最高速度 :約8km/h 最高速度は8km/h以下に設定可能
電源電圧 :19V~26V リチウムポリマーバッテリー6セル~7セルに対応
最大垂直荷重 :1輪あたり30kg 4輪に均等に荷重がかかる場合、最大重量120kg
車体重量 :10kg(バッテリー含まず)

応用製作例

RealSense T265を用いた屋内自律走行


AT-CARTベーシック

価格 :18万円(税別)シャーシは組み立て済み完成品となる
内容物 :ブラシレスインホイールモーター、空気入りタイヤ、2chモータードライバー、2chCARTインターフェースボード、フレーム一式、タカチ防水ケース(制御コンピューター、バッテリー収納用)
走行に別途必要な物 :6セルバッテリー、充電器、ArduPilotCubeなどの制御用コンピューター、ラジコンプロポなど

ArdupilotCubeを搭載したGPSによる自律走行モデル
参考価格 :約26万円(税別、バッテリー充電器別)

産業用制御装置「AT-DRIVE」を搭載したAI制御可能なシステム
参考価格 :約60万円(税別)