2020年8月28日、ジャパン・インフラ・ウェイマーク(以下JIW)は、八千代エンジニヤリングと、橋梁等のインフラ点検に係るパートナーシップ協定を締結したことを発表した。

(左)JIW代表取締役社長 柴田巧氏、(右)八千代エンジニアリング代表取締役社長執行役員 出水重光氏

協定締結の背景

 日本全国のインフラ設備の老朽化や点検事業者の労働力不足が課題となる現在、インフラ点検ソリューションの品質を高め、より精度の高いサービスの開発・提供が求められている。

 こうした状況を受け、JIWはインフラ点検分野へのドローンやAI等のテクノロジーの活用を推進しており、2020年6月付で、同社の「全方向衝突回避センサーを有する小型ドローン技術」が、国土交通省の性能カタログ 画像計測技術(橋梁)に掲載されている。

 一方、総合建設コンサルタントの八千代エンジニヤリングは、インフラ点検をはじめとした建設業務においてIT技術の活用をいち早く始めており、今後の更なる点検業務の効率化、また、さらなる維持管理市場の拡大をめざし、本パートナーシップ協定の締結に至った。

 今回のパートナーシップ協定により、両社はドローンを活用したインフラ点検を展開していく。橋梁等の狭隘(きょうあい)部や危険な高所の点検にドローンを活用することで、点検の安全性の向上や効率化を実現していく。

今後の取り組み

 今後もJIWは、より多くのインフラ事業者の課題を解決すべく、こうしたパートナーシップを積極的に行っていく。また、多くの点検実績で培ったノウハウを活用し、インフラ事業者による共同保全、共同でのAI強化に取り組み、インフラ点検を効率化することで、日本の社会課題の解決につなげ、より安心・安全に暮らせる社会環境づくりに貢献していく、としている。

八千代エンジニヤリング 代表取締役社長執行役員 出水重光氏のコメント

 私たちは建設コンサルタントとして、社会資本に関する企画立案、調査計画、維持管理等を担い、国土交通省や地方自治体等の官公庁のお客さまのパートナーとして仕事を行っています。社会インフラの維持管理や防災・減災等の社会ニーズに対応するためには、新しい技術を取り入れて、"保全" 技術の高度化と深度化を推進する必要があります。
 株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークのインフラ点検分野へのドローン活用技術は、当社の目指す高度な保全技術の発展につながると判断し、橋梁等のインフラ点検に係るパートナーシップ協定を結ぶことといたしました。