2020年8月19日、北海道電力およびスカイマティクスは、通信手段としてマイクロ波無線(※)を利用する際の作業効率向上や費用低減を実現するため、ドローン空撮画像を活用した新システム「くみきフレネル」を共同開発したことを発表した。

 スカイマティクスのクラウドサービス「くみき」をベースにした本システムでは、マイクロ波無線で通信を行う際に支障となる樹木の把握について、ドローン空撮画像をクラウド上で自動処理することで、高度な専門知識を不要にするとともに、これまでの測量等による方法と比較し作業員数や作業時間、費用を低減することが可能となる。

利用イメージ図

 今後、主に鉄道会社や電力会社といったインフラ事業者や官公庁向けに、9月上旬頃を目処にスカイマティクスにてサービスを開始する。

 北海道電力とスカイマティクスはこれまで、ドローン活用に向けたモニター実証の共同実施などを通じた顧客ニーズの収集・把握を行っており、北海道でマイクロ波無線を利用する顧客の要望から、このシステムを開発したという。

 両社は引き続き、地域に根ざした北海道らしい新たなサービスを検討するとともに、先端技術を用いて利用者の役に立てるよう取り組んでいく、としている。

※ 電磁波の一種であるマイクロ波による通信。直進性が強く特定の方向に向けて発射するのに適しており、伝送できる情報量が非常に大きい。