2020年8月17日、自律制御システム研究所(以下ACSL)とACCESSは、物流・インフラ点検・防災領域における、高セキュリティ対応の産業用ドローンソフトウェアの開発・販売において業務提携することで基本合意したことを発表した。

 今後、ACSLとACCESSは、本ドローンソフトウェアの開発・販売を通して、物流・インフラ点検・防災領域における産業用ドローンの新市場開拓および社会受容性の向上による社会実装を推進し、世界レベルの産業用ドローンの創出と発展に貢献していく、としている。

概要

 ACSLがこれまでドローンの実証実験・販売実績で培ってきた用途別に求められる機能の特殊性を反映したUI開発経験と、ACCESSのIoTおよび組み込みソフトウェア領域におけるUI・UXの知見やノウハウを活かし、両社は、国内・海外双方において産業用ドローンソリューションのデファクトスタンダードを目指し、本年8月より共同開発に取り組み、既存の各種ドローン関連ソフトウェアとは一線を画した、産業用途に特化した高付加価値なソフトウェアを提供していく。

高付加価値なソフトウェアの特徴

1. 高セキュリティ対応であらゆる産業用ドローンに組み込み可能
2. ユーザーインターフェース(UI)の更なるユーザビリティ向上を追求
3. 専門開発による品質・信頼性の向上

背景

 ACSLは、これまで物流・インフラ点検・災害領域での産業用ドローンを社会実装することで、様々な現場の課題を解決してきた。その経験をもとに、物流・インフラ点検・災害領域の用途別量産モデルの開発を進めている。

 ACCESSは、IoTおよび組み込みソフトウェア領域における先進のテクノロジーと豊富な市場実績、並びにドローンへのソフトウェア組み込みに関する経験を有している。

 両社は、互いの経験とノウハウを組み合わせることで、産業用ドローンにおけるソフトウェアの高セキュリティ対応および信頼性とユーザビリティの向上、ひいては産業用ドローンの普及に向けて貢献ができると考えが一致したことから、今回の業務提携に向けて基本合意した。

各社概要

株式会社自律制御システム研究所
 ACSLは、産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現すべく、国産の産業用ドローンの開発を行っており、特に、画像処理・AIのエッジコンピューティング技術を搭載した最先端の自律制御技術と、同技術が搭載された産業用ドローンを提供している。既にインフラ点検や郵便・物流、防災などの様々な分野で採用されている。https://www.acsl.co.jp/company/

株式会社ACCESS
 ACCESSは、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、家電、自動車、放送、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供している。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび約350社の通信機器メーカーへの採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける開発力・ノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したIoTソリューションの開発・事業化に注力している。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進している。https://www.access-company.com/