2020年4月23日、ハイブリッド型ドローンを中心としたドローン機体の開発と、ソリューション提供事業を展開するエアロジーラボは、テレビ愛媛、テレビ宮崎、テレビ長崎、小橋工業などを引受先とする総額1億2,000万円の第三者割当増資を実施したことを発表した。

 今回の資金調達は、同社の主力事業であるハイブリッド型ドローンの開発において、高性能機体の設計製造と、それに搭載する最先端テクノロジーの研究開発、及びそれらを実現するための社内体制の強化を目的としたものである。

 この出資によって、同社のハイブリッド型ドローン(ガソリン発電機を搭載し、従来型のバッテリー・ドローンの数倍〜10倍の飛行時間を実現するとともに、運用コストの大幅な削減が可能)の次世代機の開発及び製品化を進める。この次世代機は、エンジンとジェネレータ、及びパワーマネジメント技術の全てを国産化した最新のハイブリッド・パワーユニットを搭載した純国産の機体である。従来機を大きく上回るペイロード(積載重量)と飛行時間、航続距離を実現するもので、これまで制限が多く本格的な実用化に至らなかった各種サービス(物品配送、災害対策、農林水産業への応用など)の社会実装が一段と加速するものと期待されるという。

 また、今回出資を行ったFNS系列各社のエリアにおいて、同社のハイブリッド型ドローンを幅広く展開していくことで、機体の販売だけではなく、メンテナンス、運航受託、保険、ドローンスクール、プログラミング教育など、様々な分野での新たな事業の創出が、地方においても可能になると考えている。各社が持つ、エリアでの高いブランド力や営業力、地元の政財界や各種公共団体との強力なパイプといった資産を活かした協力体制を元に協業を進め、地元経済の活性化につなげていく。さらに、これまで自社内での小ロット生産に特化してきた同社にとって、量産を前提とした生産体制の確立は将来に向けた至上命題であったが、今回の小橋工業との資本業務提携により、一般市販用製品の開発・製造に向けての大きなハードルをクリアすることができたという。

株式会社エアロジーラボ概要

社名 :株式会社エアロジーラボ
所在地 :大阪府箕面市如意谷1-12-26
代表 :代表取締役・CEO 谷紳一
設立 :平成24年10月1日
事業内容 :ドローン機体設計製作(研究開発、オリジナル機体製作)、映像制作事業(各種空中撮影、コンテンツ制作)、公共向けサービス事業(研究受託、プログラミング教育)
URL http://www.aerog-lab.com/