2020年10月23日、自律制御システム研究所(以下ACSL)と八千代エンジニヤリングは、神奈川県横浜市鳥山川を対象とした、ドローンによる護岸の劣化点検に関する実証実験を実施したことを発表した。本実証により、河川護岸の劣化点検へのドローン活用は、従来の人が行っていた点検を効率化できるという結果が得られた。
河川護岸の点検や劣化診断評価は、国土交通省の要領に則り実施することになっている。点検技術者による近接目視点検が前提となっているため、管理区間が長い都市河川ではアクセスが困難な箇所も多い等で膨大な手間を要したり、点検技術者の経験や力量によって調査結果がバラついたりという課題があった。
この課題を解決するため、八千代エンジニヤリングは、横浜市とドローンによる空撮とAIの画像解析による効率的な護岸点検を目的に「河川管理の効率化に向けた共同研究」を実施している。今回の実証実験では、AIによる画像解析に最適な護岸の近接等距離正対空撮画像撮影のために、非GPS環境下でも自律飛行が可能なACSLの小型ドローンMiniが使用された。