2019年11月19日、センチュリーは、産業用ドローン「D-HOPE I、III」に装着可能な専用アタッチメントとして、空からの消火活動を想定した「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」(実用新案登録 第3224081号)を発売することを発表した。

「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」について

 同製品は産業用ドローン「D-HOPE I、III」を活用することで、迅速に火災現場に行き、空中から消火剤を投下し、すぐに消火活動が困難な場所(木造建築密集地域)や通常の消火設備が使えない場所(森林や船上など)での消火活動を可能にする。
 「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」にはFPVカメラが搭載されており、リアルタイムで火災現場の状況を把握できるほか、正確に消火剤を4個別々に火元へ投下することができる。
 また、「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」に搭載可能な専用消火剤として、国家検定合格品のABC液体消火剤を充填した「火災の見張り番FF-1」と、国家検定合格品のABC粉末消火剤を充填した「火災の見張り番 FF-2」を同時発売する。いずれも、発泡スチロール容器に入れて保管し、火災の際に投てきできる形状であり、一般家庭や文化財施設などに設置する事も可能となっている。

火災の見張り番・消火剤投下モジュール
左:火災の見張り番FF-1 -液体-(外装パッケージ前)、右:火災の見張り番FF-2 -粉末-(外装パッケージ前)

製品写真

産業用ドローン「D-HOPE I」に『消火剤投下モジュール』を装着したイメージ(写真は消火剤の搭載イメージ。消火剤の組み合わせは火災の状況により異なる)
『火災の見張り番FF-1』2個(左側)、『火災の見張り番FF-2』2個(右側)を『消火剤投下モジュール』に搭載したイメージ

火災の見張り番FFシリーズの消火特性

消防法上の火災区分A火災(普通火災)B火災(油火災)C火災(電気火災)
区分概要紙、木、繊維、樹脂など、主として固形物が燃える一般的な火災油、ガソリンによる火災電気設備の火災
火炎の見張り番 FF-1-液体-
火炎の見張り番 FF-2 -粉末-

 「火災の見張り番FF-1」は国家検定合格品の液体消火剤を充填しているので、A火災(普通火災)、B火災(油火災)、C火災(電気火災)の全てに対応しているが、特にA火災(普通火災)の消火に効果がある。また「火災の見張り番FF-2」は国家検定合格品の粉末消火剤を充填しているので、同じくA火災(普通火災)、B火災(油火災)、C火災(電気火災)の全てに対応しているが、特にC火災(電気火災)に効果がある。

『消火ボール投下モジュール』 仕様

製品名D-HOPE I、III専用「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」
消火剤搭載数最大4個
カメラ高精細FPVカメラ
サイズ縦350 × 横350 × 高さ190mm
重量645g
製品特性「火災の見張り番FF-1」または「火災の見張り番FF-2」を、合計で4個まで搭載可能

「火災の見張り番FF-1」 仕様

製品名火災の見張り番FF-1
充填消火剤液体消火剤(国家検定合格品 ABC強化液消火剤)
充填消火剤重量約1,200g
容器材質ポリ塩化ビニール
総重量約1,300g
製品特性A火災(普通火災)、B火災(油火災)、C火災(電気火災)の全てに対応しているが、 特にA火災(普通火災)の消火に効果がある

「火災の見張り番FF-2」 仕様

製品名火災の見張り番FF-2
充填消火剤粉末消火剤(国家検定合格品 ABC粉末消火剤)
充填消火剤重量約1,200g
容器材質ポリ塩化ビニール
総重量約1,300g
製品特性A火災(普通火災)、B火災(油火災)、C火災(電気火災)の全てに対応しているが、特にC火災(電気火災)の消火に効果がある



「火災の見張り番・消火剤投下モジュール」リリース
http://www.century.co.jp/press/20191119

製品に関する問い合わせ
株式会社センチュリー
電話:03-5818-7065