2019年10月4日、エアロネクストは、自律制御システム研究所(以下、ACSL)と連携の下、 産業用ドローンの飛行安定性、信頼性の向上を可能とする重心制御技術『4D GRAVITY®︎』を搭載した新機体の開発に着手したことを発表した。

 エアロネクストが展開する重心制御技術『4D GRAVITY®︎』は、ドローンに荷物等が搭載された際に変化する重心に対応することで、飛行時の安定性や信頼性の向上を可能とする。今回、ACSLが持つ産業用ドローンの開発ノウハウや画像処理・人工知能(AI)を活用した自律制御技術と統合することにより、インフラ点検や郵便・物流、防災等の幅広い分野において、より安全かつ高効率な産業用ドローンが実現されることを目指し、新機体開発を開始した。開発完了後、同機体は、これまでACSLが展開する産業用ドローンのプラットフォーム機体「PFシリーズ」のラインナップとして加えられる予定である。

 エアロネクストは、ドローン等の機体構造を根本的に見直し、独自の重心制御技術『4D GRAVITY®︎』を開発した。従来のドローンでは実現できなかった安定性、信頼性で産業用ドローンの用途範囲を大きく拡大する。また、4D GRAVITY®︎をドローンの標準技術にするために、強固な特許ポートフォリオを構築し、これらのライセンスビジネスのグローバル展開を推進している。

 ACSLは、産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現すべく、ドローンを中心にAIやクラウド、エッジコンピューティングを含めた無人化システムの開発を進めている。特に、画像処理・AIのエッジコンピューティング技術を搭載した最先端の自律制御技術を提供しており、既にインフラ点検や郵便・物流、防災などの分野で採用されている。

 両社は、「ドローン前提社会の実現」と「新しい空域の経済化」というビジョンを共有し、相互のノウハウ・技術を組み合わせ駆使することで、よりハイレベルな生産性と効率性を保有する産業用ドローンを提供し、幅広い産業用途での活用を推進していく、としている。

*エアロネクストおよびエアロネクストのロゴおよび、「4D GRAVITY(R)」、「Next VR(TM)」、「Next DELIVERY(R)」、「Next INDUSTRY(R)」は、株式会社エアロネクストの商標。その他のすべての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標。