ドローン測量は自律飛行が必須だ。「簡単に操縦できるシングルローターがあれば…」というニーズを汲み取ってTPホールディングスは、独自に改良したアプリとともに、測量用ドローンの販売を行う。第3回建設・測量生産性向上展2021で展示されていた2機種を紹介しよう。

ドローン測量には珍しいシングルローター型のドローンを販売

 測量機器の販売を行っているTPホールディングスは、石川エナジーリサーチのクワッドコプター「ビルドフライヤー」をベースにした測量用ドローン「SKY-Mapper MarkⅡ」と、シングルローター型のドローン「SKY-Heli EXT-900」などを展示。さらに、広く利用されている飛行計画アプリケーション「Mission Planner」をベースに、SKYシリーズ専用に改良した「Mission Planner for SKYシリーズ」のデモンストレーションを行っていた。

 同社のドローンにはオリジナルのフライトコントローラー「Jupiter」シリーズが搭載されており、Mission Planner for SKYシリーズと組み合わせることで、自動的にキャリブレーション飛行が行えるなど、測量業務の効率化と解析時間の大幅短縮を実現しているという。

米GreenValley International社製「LiAir V」を搭載した「SKY-Mapper MarkⅡ」。
16kgものペイロードを備えるシングルローター型ドローン「SKY-Heli EXT-900」。
TPホールディングスオリジナルの「Mission Planner for SKYシリーズ」。コース設計などの手順が大幅に簡略化されるなど、実務に即した仕様となっている。