2026年4月2日、ダイヤサービスは、ドローンの安全運航と安全管理体制を支える現場特化型の応急手当プログラム「DEC(Drone Operations Emergency Care)」を広く普及させる取り組みの一環として、「DECインストラクター資格制度」の創設を発表した。資格を取得したスクール講師は、DECの名称・ロゴを使って有償で講習を実施できるようになる。
DECインストラクター資格は、3日間の専門プログラム受講に加え、学科試験90点以上・実技試験の全評価項目を合格することを取得要件としている。資格取得後の初回開催にはダイヤサービスの講師が立ち会い、さらに資格維持のために年1回のスキルチェックを行う。この制度により、DECの品質を担保しながら講習の担い手を増やしていく。
ダイヤサービスとパートナーシップ契約を締結しているノーベルでは、DECを自社スクールの正式メニューとして導入することが決定している。他のドローンスクールでも導入の準備が進んでおり、具体的な展開段階に入っている。
航空法第132条の90では、ドローン運航者に事故発生時の救護措置を義務付けているが、国土交通省が定める国家資格取得コースのカリキュラムには、応急手当の実技訓練が必須項目として含まれていない。
救護義務がありながら学ぶ仕組みがないことは制度・教育上の問題だとして、ダイヤサービスはDECの普及活動に取り組んできた。
DECインストラクター資格制度の概要
DECインストラクター資格資格を取得したドローンスクール講師は、DECの名称・ロゴを使ってDEC Intro(2時間・体験講習)およびDEC本講習(7.5時間・認定証取得)を有償で開催できる。
| 受講資格 | DEC Crew資格保有者(DEC本講習を受講・修了していること) |
| 講習内容(3日間) | 1日目:指導技術の習得(指導要領書の読み解き・各実技項目の教え方) 2日目:模擬講習(補助あり) 3日目:模擬講習(通し)+学科・実技の両試験 |
| 合格基準 | 学科試験90点以上、実技試験の全評価項目の合格 両基準をクリアすることで資格証を発行する |
| 受講料 | 33万円(税込) |
| 初回開催 | 資格取得後の初回はダイヤサービス講師が立ち会い、その後は単独での開催が可能 |
| 資格の維持 | 年1回のスキルチェックを行い、基準を満たさない場合は資格が失効する |
| 取得後にできること | DECの名称・ロゴを使って自社・外部向けに有償講習を開催。DEC Crew認定証の発行申請の受け付け(審査・発行はダイヤサービスが一元管理) |
| URL | https://dosa-chiba.jp/course/dec-instructor/ |
DECインストラクター資格の取得は、ドローンスクール等での新たなサービスメニューの導入として人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」の対象となる可能性がある。この助成金は2026年度末に終了予定で、申請には訓練開始日の1か月前までに管轄労働局への計画届の提出が求められる。
ドローン応急手当プログラム「DEC」
ドローン運航現場で起こりうる外傷や心停止、熱傷、環境障害に対し、救急隊に引き継ぐまでの初動を習得するプログラム。開発開始から7年が経過し、2026年3月にカリキュラムを刷新した。「医療従事者でなくても手順通りに動ける」ことを設計目標としており、救急救命士や看護師だけでなく客室乗務員も監修に加わっている。
| 本講習 | 7.5時間 2万9,700円(税込) BLS(一次救命)、外傷手当、搬送・引き継ぎの3本柱。全14章 |
| 体験講習 | DEC Intro:2時間・1万1,000円(税込) |
| 修了証 | DEC Crew認定証(有効期限2年) |
| 消防の講習との違い | ターニケット装着・シーネ固定・バッテリー発火対応・MIST(救急隊への引き継ぎ)など、消防の上級救命講習では扱わない項目を体系的に習得 |
| カリキュラム監修 | 鈴木 亮(元千葉市消防局・特別救助隊・国際消防救助部隊) 岩井 洋子(看護師) その他、救急救命士、複数の保安要員(客室乗務員) |
| 更新講習 | オンライン:7,700円(税込)、対面再受講:1万9,800円(税込)~ |
| URL | https://dosa-chiba.jp/course/dec/ |

