2026年3月6日、SkyDriveは、MASCと空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の機体購入に向けた基本合意書(LOI)を締結したと発表した。これにより、2機の購入および具体的な価格・納品スケジュールの基本条件について合意した。また、笠岡諸島および児島・鷲羽山における周遊路線案を策定した。
空飛ぶクルマの開発を進めるSkyDriveは、2025年の大阪・関西万博におけるデモフライトの成功に続く次のマイルストーンとして、2028年の商用化を見据えた活動を本格化させている。
MASCは、岡山県倉敷市水島地区を拠点に、航空・宇宙分野の先端技術を活用した産業集積と地域ビジネスの創出に取り組む未来価値創造団体である。地域内外の企業や自治体と連携し、特に空飛ぶクルマを活用したサービス事業の実現に注力している。
両者は2023年11月に機体購入予約に関する覚書を締結し、プレオーダーについて合意。その後、実用化に向けた具体的なタイムラインについて協議し、今回の具体的な基本条件について正式合意した。2028年に2機のデリバリーを予定しており、同年中のサービス開始を目指す。
SkyDriveはMASCとの協議を経て、瀬戸内エリアを結ぶ具体的な路線案を策定した。この計画は、MASCが推進する事業計画「SCAI28(スカイ28)」の一環であり、牛窓・小豆島間や宇野・直島間、鷲羽山周遊などのルートでの観光路線を検討している。その第一歩として今回は、笠岡諸島の周遊ルート、および児島・鷲羽山周辺の周遊ルートを新たに策定した。
また、人口減少や高齢化に伴う課題解決に向け、訪問医療や離島・中山間地域への物流サービスといった社会実装も視野に入れている。
※画像提供:SkyDrive
各者コメント
SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏
MASC様とはこれまで、瀬戸内エリアを中心とした社会実装に向けて密な協議を重ねてまいりました。2023年11月のプレオーダーを経て、この度、機体価格や2028年の納品スケジュールを含む具体的な基本条件に合意できたことは、商用化への大きな前進であると確信しています。
瀬戸内海の島々を結ぶ新たな移動手段として、空飛ぶクルマが観光振興や地域課題の解決に寄与する日は着実に近づいています。MASC様という力強いパートナーと共に、2028年のサービス開始、そしてその先の日常的な空の移動の実現に向け、機体開発と事業構築に一層邁進してまいります。
MASC理事長 井上峰一氏
このたび、株式会社SkyDriveの機体を購入することを発表できることを、大変意義深く受け止めています。
空飛ぶクルマの社会実装は、実証段階から具体的な運用フェーズへと移行しつつあります。今回の購入は、単なる機体取得ではなく、地域における実装モデルの構築に向けた重要なステップです。
私たちは、瀬戸内エリアを起点に、観光、防災、医療物流など、地域課題の解決に資する低空域活用の仕組みづくりを進めてまいります。本件が、日本における地方型空モビリティモデルの具体化につながることを期待しています。
